「AX アックス」伊坂幸太郎
お得意の殺し屋たちの物語。
「グラスホッパー」ほどの疾走感は無く、小品といった作品なのだけど、軽いコメディタッチで読みやすく、ラストも切なくて良い。
主人公の最後が判っていながら、回想を挟むのは悲しくも有り、それでも兜は幸せだったのかな、と思わせる。
奥さんが彼の死後、精神的に落ち込んでしまったのが、逆に恐妻家の彼が救われた気がしてしまった。
もっと彼らの話を読んでいたい、とは思わないのだけど、結構良い余韻が残る佳作だった。
お得意の殺し屋たちの物語。
「グラスホッパー」ほどの疾走感は無く、小品といった作品なのだけど、軽いコメディタッチで読みやすく、ラストも切なくて良い。
主人公の最後が判っていながら、回想を挟むのは悲しくも有り、それでも兜は幸せだったのかな、と思わせる。
奥さんが彼の死後、精神的に落ち込んでしまったのが、逆に恐妻家の彼が救われた気がしてしまった。
もっと彼らの話を読んでいたい、とは思わないのだけど、結構良い余韻が残る佳作だった。